こんにちは、DJI認定ストア 東京虎ノ門の黒川です。早速ですが、今回は皆さまに朗報です。本日8月23日(金)ついに PGYTECH OnePro Flex(ワンプロ フレックス)Backpack、OnePro Focux(ワンプロ フォーカス)Backpack がセキドオンラインで予約販売開始となりました!
PGYTECH バックパックもこれで計6モデル、容量違いも含めれば11種類と、ニーズに合わせて選べる選択肢が豊富になりました。より自分にあった、探し求めていたバッグが見つかるかもしれないと思うとワクワクしませんか?私は7月からメーカーが実施していた海外向けクラウドファンディング「Kickstarter」の時からずっと楽しみにしておりました。あの PGYTECH からついに「Pro」を名乗る製品が出る、これだけでテンションは最高潮です。
OneProシリーズのコンセプトは?
新商品の OneProシリーズですが、旅行や登山など行うアウトドアなフォトグラファーに特化してカメラ+αを収納できる多機能型高性能カメラバッグ「OnePro Flex」と、大量の機材を頻繁に持ち運ぶフォトグラファーに応えるため、あらゆる機材収納に対応させた大容量カメラバッグ「OnePro Focux」の2種類展開となっております。
OnePro Flex の容量は30L/40L/50Lの3つで、スペースブラックとサンセットオレンジとの2色展開、OnePro Focux は25L/35Lの2つでそれぞれスペースブラックとファーングリーンの2色展開、機材や用途、好みに応じて選べるラインナップとなっております。
今回は OnePro Flex Backpack 40L をテストしてきましたので、実際に使ってみたからわかる所感も含めてレビューしていきます。
OnePro Flex のスペック
まずはサイズと重量を確認します。あとで紹介しますがこちらは拡張機能を使用しない状態のサイズです。
容量
30L
40L
50L
サイズ
490 ✕ 330 ✕ 260 mm
540 ✕ 330 ✕ 260 mm
620 ✕ 330 ✕ 260 mm
重量
1.82kg
1.96kg
2.2kg
カラーはスペースブラックをメインに40Lのみサンセットオレンジとの2色展開です。付属品はアクセサリーストラップ✕2、ヘルメット固定ストラップ✕1、三脚バッグ✕1、レインカバー✕1で、別途カメラインサートのサイズをMとLからお選びいただけます。(XSとSは今後取り扱い予定です。)
OnePro Flex の特徴
カメラバッグ初の本格フレーム構造を採用
まず見た目から気になるのは AceFrame と名付けられた立体的な背面の造りでしょう。人間工学に基づいて背中にフィットするデザインの3Dアーチフレームは7000系航空宇宙用アルミニウム製で、通気性のあるメッシュ素材や多層パッドを備えた幅広ストラップを採用し、軽量性と通気性を徹底的に確保しています。また、背面の長さも特許取得済みのフリーフィットシステムにより4段階で調整可能で、どんな方にも馴染むように工夫されております。
カメラバッグではありますが、その背負い心地は高級な登山バッグを感じさせる素晴らしいものに仕上がっています。
機材を守るため、素材を追求
バッグの生地は過酷なアウトドア環境に耐えるために、HyperGuard™素材を用いた高性能生地を開発。ベース層には一般的なナイロン生地の2倍の耐摩耗性と耐引裂性を持つクロスウィーブ技術のCORDURA®生地を使用しています。さらに、表面層には高性能PUコーティングが施し、軽量で耐久性が高いうえ防水性も備えた、非常にタフなカメラバッグとなっております。PGYTECH の OnePro は、プロ仕様だから「Pro」がつくのです。
PGYカメラバッグならではの使い勝手
次は特徴的な大容量コンパートメントの説明に移りましょう。参考に OneMo 2 BackPack 35Lと比較してみます。メインコンパートメントへのアクセスは180°で開く背面側のほか側面にも一ヶ所備えており、相変わらず使い勝手は抜群です。
他にも、OnePro Flex は上部からアクセスできるサブコンパートメントも備えております。OneMoシリーズと似ておりますが、背面アクセス側にマグネット式のダブルロックシステムが追加されていたり、サイドアクセス部分が大きく広くなってより機材を取り出しやすくなっていたりと、「Pro」として確実に進化しております。
新たに追加されたカメラインサート
OnePro Flex にはカメラインサートという特徴的なアクセサリーが用意されており、バッグ内の仕切りとして使用できます。またLサイズ以外にはショルダーストラップが付属するので、単体でカメラショルダーバッグとしても使うことができます。
カメラインサートも容量別に4タイプ展開され、カメラレンズ2本とカメラボディが入るXSと、XSの約1.6倍の容量となるS、大口径ズームレンズやカメラなどを多数収納できるM、最大の容量を持つLとなっております。剛性の高い保護能力に優れたケースですが、一番大きなLサイズでも約700gと驚きの軽量さとなっています。
そしてこの OnePro Flex にも OneMoシリーズで好評だった容量拡張機能が備わっており、カメラバッグ上部が延長でき最大10L拡張できます。さらに、上部収納スペースは内部で上下に分けて使用できるようにもなっております。もちろん拡張しても上部からメインコンパートメントの荷物を取り出すことができるため、使い勝手が変わることはありません。
登山でOnePro Flexを使ってみた
今回使用した Flex Backpack 40L は、アウトドアフォトグラファーに寄り添ったプロクラスのカメラバッグとして紹介されております。ならば、テストする場所はこれしかないということでカメラバッグを受け取った翌日に、栃木県の奥日光で大量に機材を入れた状態での使用感を確かめ、その次の日には那須連山で登山使用でのテストを行いました。
22kgの機材と荷物で撮影メインのテスト
まずは奥日光でのテストです。湯本光徳線歩道の湯本側から刈込湖へ歩き、同じ場所に戻るルートで使用感を試します。テストするにあたりに以下の機材を収納しております。
- GR III
- PENTAX 645D
- smc PENTAX-A645 45/2.8
- smc PENTAX-A645 75/2.8
- smc PENTAX-A645 200/4
- smc PENTAX-FA645 33-55/4.5
- smc PENTAX-FA645 80-160/4.5
- smc PENTAX-FA645 150-300/5.6
- smc PENTAX67 135/4 macro
その他、着替えや食料品などを入れて、計22kgで挑みました。OnePro Flex にはカメラインサートMを中にセットしておりましたが、レンズで埋まってしまったので、カメラ本体はバッグの上の収納スペースに入れております。せっかく持ち出したので入り口で記念に撮影しました。やはりアウトドアバックパック、自然の中に存在するだけでカッコよさが際立ちますね。
あちこち歩きながら撮影しましたが、特に優秀だったのがサイドアクセス機能です。OneMo 2 の25Lと35Lをどちらも普段使いしている私ですが、OnePro Flex は取り出し口が広くなっている分レンズにアクセスしやすく、使いやすくなっておりました。
ショルダーやウエストベルトには各所にポケットが備わっていて、これも現場でとても助かりました。ウエストベルトには背負ってみるとちょうど左下腰部分にポケットがあり、スマホとレンズキャップを入れて使いました。ウエストベルトは必要不可欠ですが、ズボンのポケットが使えなくなることもあります。そんなときもレンズキャップがすぐに収納できるのは想像よりも便利でした。
ショルダーストラップのポケットは本来水筒を入れるようですが、コンデジの GR III がすっぽり収まったのでここに入れて使ってみました。歩いている最中でも取り出しやすく、スナップはここからカメラを取り出し撮影しました。
PGYTECH こだわりの背面デザインAceFrameですが、背負い心地は抜群で疲労軽減の能力の高さを実感しました。20kg超えでも問題なく持ち運ぶことができ、カメラバッグとしての性能の高さが分かりました。
17kgの機材で登山メインのテスト
2日目は那須連山でのテストです。ロープウェイを使って茶臼岳(那須岳)の山頂周りを歩き、そのまま朝日岳の山頂を目指し、最後は来た道を戻って茶臼岳山頂を通ってロープウェイ乗り場に戻る6.6kmのルートでテストしました。日光を浴び続けるということもあり、念のためsmc PENTAX-FA645レンズ3本と645D、GR IIIに絞って計17kgで登山を行いました。今度はカメラインサートの中にカメラ本体も入れております。
登山ということもあり水分補給対策は万全に整えました。サイドアクセスではない方の側面には、本来であれば登山者が良く使用するハイドレーションの収納スペースが設けられており、そのポケットに950mlのペットボトルが収まることに感動しました。
今回の装備では上部の拡張スペースを使うことなく全て収納できました。実際に背負ってみると、このくらいの重さのほうがサイドアクセスから機材を取り出しやすいと感じました。登山道を歩きながら、時折いい景色を見つけてはサイドアクセスから中判一眼レフを取り出し写真を撮る、を繰り返しつつ登ったり下りたりしました。
下の写真は道から少し離れた岩場に咲いていた花を撮影したものです。しゃがみながらつけていたレンズをサイドアクセスからスムーズに交換し、腕を伸ばし撮影をした後にカメラをしまいました。大きなカメラですが進化したサイドアクセスなら問題なく出し入れすることができるため、カメラバッグを下ろさずに撮影が行えるのです。これが現場で大変助かります。
カメラバッグ初の本格フレーム構造の効果を実感
テストでは頻繁に機材の取り出しやカメラバッグの着脱を行い、登る道も階段から砂地の道、岩場など様々なシーンを取り入れました。
最後の茶臼岳頂上からからロープウェイまでの道のりでは、重い荷物を背負ったままトレイルランをして15分で下山しました。新型の背面構造なら、岩場と急な坂道が続いてもバッグが身体から離れず疲労が軽減されます。とにかく AceFrame の造りが良く、背中が汗ばんで蒸れるのを防いでくれていたおかげで疲労も少なく登山できました。
また、2000m近い山ということもあって涼しい風が吹くのですが、これがしっかり背中に入ってきて終始身体の熱を下げてくれるため、この AceFrame の背面構造だけでも手に入れる価値があるなと感じました。
総評
とにかくあらゆる部分にこだわり、考えて考え抜かれたカメラバッグであることは使用する前から伝わっていましたが、実際に撮影で使った後は思わず感心してしまうほどのカメラバッグでした。今回は OnePro Flex にカメラメインで収納しましたが、収納方法をユーザーが自由に組み合わせられる柔軟さがあるので、カメラへの興味はほどほどだけど良いバックパックが欲しい!という方にもおすすめできるのではないかと思います。
OneProシリーズのデザインコンセプトについて、PGYTECHはこう述べています。
私たちは研究に3年を費やし、10以上のコンセプトから方向性を模索し、20を超えるテストサンプルを作成しました。最後に、当社は OnePro アウトドアカメラバックパック シリーズを開発しました。
最高の写真を撮るためのパートナーとなる製品の開発に熱心な PGYTECH だからこそ、ここまで完成度の高いカメラバッグを世に出すことができたと思います。使ってみなければわからないというジレンマがあるカメラバッグ選びですが、この OneProシリーズなら、きっとあなたの最高のパートナーになってくれる自信があります。8月23日(金)からのセキドオンラインでの先行予約の特典として、Amazonギフトカード1万円付きのセットを発売中です。なくなり次第終了となりますので、ぜひお早めにお買い求めください。
DJI認定ストア 東京虎ノ門 ではレビューでご紹介した Flex Backpack 40L を展示していますので、実際に製品を試してから購入したい方はぜひストアにお越しください!
また、アルファホビー部のYouTubeチャンネルに参加し、OnePro FlexとFocuxの魅力についてご紹介しました。こちらの動画もあわせてご視聴ください!